ダイヤモンド

  • ダイヤモンドの歴史

    ダイヤモンドと人類との歴史は遠い昔にさかのぼり、紀元前4世紀ごろにインドで最初に見つけられたといわれていて、旧約聖書にもその名が記されています。ギリシャ語の「アダマス」(Adamas)【征服しがたい】に由来するダイヤモンドの名は、万物最高のその硬さを物語っています。また、和名の「金剛石」の名も仏典に由来し、何物にも侵されない硬さを意味しています。

    ダイヤモンドは今でこそ、市場で大きなシェアを占めていますが、宝石を使う歴史の中で、このような地位を占めるようになったのは、ほんの数百年足らずのことです。ダイヤモンドは原石のままではあまり光らないため、昔は色の美しいエメラルド、ルビー、サファイアなどのカラーストーンの方が宝石の中でも珍重されていました。しかし、地球上で一番硬い物質であるダイヤモンドを研磨する方法(ダイヤモンドはダイヤモンドの粉で磨きます)が見つかり、ダイヤモンドのもつ輝きを最高度に発揮するブリリアントカットが発明されて以来、ダイヤモンドは宝石の王座に輝くようになり、今日では様々なカットによる輝きで私たちを魅了しています。

    ダイヤモンドの主なカット

  • ダイヤモンドの品質

    カットされた天然ダイヤモンドの価値は、見た目にどれだけ美しいかによって決まりますが、美しさを定量的に完全に評価することはできません。
    そこで、現在ではカットされたダイヤモンドの品質を4C(カラット/Carat、カラー/Color、カット/Cut、クラリティ/Clarity)で評価する方法が広く用いられています。

    カラット(重量)

    1カラット(ct)=0.2グラムという質量(重さ)の単位ですが、ダイヤモンドに限らず、宝石の大きさを表すときに使われています。カラットは、通常小数点以下3桁まで表示しています。

    カラー(色)

    無色をDカラーとし、E,F,G・・・,Zとアルファベットの順に黄色味の程度を表示したものです。このほかにブラウン系、グレー系の程度がカラーの美しさに影響する大切な要素となります。またダイヤモンドには無色以外に、イエロー、ピンク、ブルー等のファンシー・カラーダイヤモンドがあり、なかでもブルー、ピンク、グリーン、レッド等の天然ファンシー・カラーは、希少性が極端に高くなります。

    カラー(色)

    カット(カット)

    カットは、形(シェイプ)、面の取り方、輪郭、プロポーション、仕上げという5つの側面をもっています。形と面の取り方は、研磨をする人たちの判断によって原石の特徴を生かした最適なものにされます。カットの評価は、ラウンド・ブリリアント・カットに対してだけ基準を定めており、一般的には最上級のエクセレントから5段階に等級付けされます。

    カット(カット)

    クラリティ(透明度)

    内部の特徴(インクルージョン)と外部の特徴(ブレミッシュ)を記号で表します。またその種類、場所、性質がダイヤモンドの耐久性や美しさに影響するため、品質判定の大切なポイントとなります。

    クラリティ(透明度)

    美しさの評価はきわめて主観的なものですので、すべての人を納得させる評価方法はまだ見つかっていません。
    現在使われている4C評価は希少性の評価であるということを念頭において、4Cプラス“ご自身が実際に見た美しさ”でダイヤモンドを判断してください。

  • ダイヤモンドQ&A

    ダイヤモンドはなにでできているの?

    無色透明でキラキラ輝くダイヤモンドは鉛筆の芯、石炭と同様に「炭素」で出来ています。
    硬いダイヤモンドと柔らかい鉛筆の芯が同じ炭素でできているのは信じがたいですが、炭素原子の規則正しい配列がダイヤモンドの強さと美しさを実現しています。

    天然ダイヤモンドの故郷はどこ?

    地中深く、マントルの高温高圧下で、炭素はダイヤモンドに変化し、地殻変動によって地表に噴き出しました。長い年月をかけて過酷な環境で育ち、地表に到達し、採掘されたダイヤモンドを手に入れる事は奇跡の出会いと言っても過言ではありません。

    ダイヤモンドの処理とは?

    本来、天然ダイヤモンドはカット(研磨)のみ人の手をかけたものを言います。
    しかし、近年科学技術の進歩によって、放射線照射、レーザー処理、高温高圧(HPHT)プロセスなどダイヤモンドの品質を人為的に高めることができるようになりました。

    人為的に手を加えたダイヤモンドは、鑑別により未処理のものと容易に区別することができ、鑑別書にその処理方法が明記されています。宝石店の店頭では処理されたダイヤモンドであることをはっきり説明し、お客様に納得していただいてから購入していただいています。

    合成ダイヤモンドってなに?

    1955年3月、アメリカのGE社は、天然ダイヤモンドと同じ「炭素」の結晶構造を持ったダイヤモンドの合成に成功しました。ダイヤモンドはそのずば抜けた硬度、熱伝導、電気絶縁体など特殊な性質を有しているため、工業素材としてもその利用価値は高く、多くの需要があります。

    合成ダイヤモンドは様々な工業分野で利用されてきましたが、最先端技術を駆使して装飾品にも使われるサイズの高品質ダイヤモンドも作れるようになりました。

    ダイヤモンドの合成方法は2種類あります。1つは天然ダイヤモンドが地中で生成される環境に近い状態を作り、炭素をダイヤモンドにする方法で、「高温高圧合成法」(HPHT)と呼ばれています。もう1つは「気相成長法」(CVD)と呼ばれ、メタンガスなどの気体にレーザーを照射して炭化水素からダイヤモンドを作る方法です。

    天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドの違いは?

    物理的・化学的な性質は同じですが、「希少性」が違います。

    天然のダイヤモンドは約20億年前の地中深くで生成され、今後の埋蔵量は増えることはありません。一方、合成ダイヤモンドは環境の整った屋内において数日~数週間のうちに作ることができ、かつ、量産ができますので「希少性」はありません。

    天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンド

    天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドの見分けはつくの?

    見ただけではほとんど区別がつきません。しかし、鑑別機関等で専門の機器を使用することで見分けることが可能です。ただし、極端に小さいサイズであったり、装飾品に石留されている場合など鑑別が難しいこともあります。

    合成ダイヤモンドに価値はあるのですか?

    価値には色々な尺度があります。それぞれの違いを正しく理解し、お客様自身で判断することが重要です。

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