有機質宝石について

宝石の大部分は鉱物(無機質)でできていますが、真珠、珊瑚(さんご)、琥珀(こはく)、象牙(ぞうげ)鼈甲(べっこう)など昔から宝石として扱われてきた有機質素材もあります。これらは、動植物の器官や組織であったり、あるいは生物の生理作用に関連する物質です。
有機質宝石は、一般に硬度が低く傷つきやすいこと、また酸やアルカリに弱いことから、取扱いには十分な注意が必要です。

  • 真珠/Pearl

    真珠には天然真珠と養殖真珠がありますが、市場に出回っているもののほとんどが養殖真珠です。養殖真珠にはアコヤ、シロチョウ、クロチョウ、マベ、淡水などの種類があります。主な生産地は、アコヤ=日本、シロチョウ=オーストラリア・インドネシア・フィリピン、クロチョウ=タヒチ、淡水=中国などです。日本は真珠輸出国であると同時に、輸入国でもあります。

    真珠:母貝の種類

    真珠:真珠の種類

    真珠の価値を決定する要素は母貝の種類、サイズ、マキ(真珠層の厚さ)、キズ、テリ(光沢)、色です。美しい真珠とは、マキが厚く、キズが少なく、テリのあるものといわれています。また形(ラウンド、セミラウンド、バロックなど)や色(ピンク、ホワイト、グリーン、クリーム、ゴールド、ブルー、ブラックなど)については、好みや使用目的によって選んでください。

    ネックレスやイヤリングなど複数の真珠を使用したジュエリーでは、品質のそろい具合(マッチング)を確認することもポイントです。
    真珠は他の宝石と違って真珠貝という生物からつくられた鉱物であるため、軟らかく、また経年変化することもあります。信頼のおける販売店でご相談の上購入され、扱い方に少し気をつかえば、長く愛用していただけるジュエリーです。

    真珠:形・テリ・色の違い

  • 珊瑚(さんご)/Coral

    さんご
    宝石として珍重されるさんごは、貴重さんごとして分類され、南の海に浮かぶ白いさんご礁とは全く別種のものです。さんごは色によって評価が異なりますが、最も珍重されるのは「血赤」と称される均一な赤色のさんごです。さんごは日本でも古来から使われており、それぞれの色に独特な呼び名がつけられていますが、特に中間的な色合いは木瓜(ぼけ)の花に似ている所から、「ぼけさんご」と呼ばれています。
  • 琥珀(こはく)/Amber

    こはく
    古代の松柏科の植物樹脂が、地質学的な時間を経て硬化したものが天然の琥珀として評価されます。

PAGETOP