Q&A

こちらでは皆様からよく寄せられるジュエリーについての疑問・質問をまとめています。

  • K18とは?
    -18金は、どのようなものを言うのですか。K18と18Kは違いますか-

    金製品の中で日本国内で最も多く愛されているのがK18です。
    金の品位(純度)が、24分の18という意味で、千分率で表すと750となります。残りの24分の6には、割り金という他の金属(銀や銅など)を加えます。割り金の材質と量、比率によって、さまざまな性質や色調のK18ができます。 日本では、K18と刻印されていますが、海外では18Kと表示されることが多いようです。どちらも同じです。
    K18のほかに、K22、K20、K14、K10、K9などが、金合金として市場で使用されています。

  • カラットの使い分け
    -カラットは金の品位と宝石の重さに使われていますが、間違えやすいのになぜ同じ言葉が使われているのですか。-

    金のカラットは品位を表し、宝石のカラットは重さを表します。まったく違う用途になぜ同じ言葉が用いられているのでしょう。
    誰もが、不思議に思うことですね。実はこの語源は同じところにあります。

    貴金属は、ISO9202(*)、JIS-H6309(*)によって品位(純度)を千分率(‰)で表すことになっていますが、金は24分率を利用し、カラット(Karat) の略号のKを用いてK18やK14などと表す習慣があります。
    ※ISO9202は貴金属の品位を定めた国際規格。
    ※JIS-H6309はISO9202に準拠して1997年(平成9年)に制定された。

    このような金合金独特の24分率表示をカラット表示といい、例えば18Kは、英語でエイティーンカラットといいます。
    また、ダイヤモンドなど宝石の重さの単位にもカラット(carat)を用います。1ct(カラット)を0.2gとすることが、1907年の国際度量衡総会で決定されました。それまでの単位を、オールドカラットといい、各国で少しずつ違っていました。
    古代から中世の中近東、地中海岸、ヨーロッパでの金や宝石の取引に、はかりの分銅としていなご豆(カロブ:carob)が用いられていました。この豆は、成熟するとほぼ0.2gの重さになることから利用されたと言われています。

    しかし、本当の理由は別にあると回答者は考えています。宝石の場合は、いなご豆と1カロブあたり4個のグレーン(*)という植物の実が分銅として使われました。金や銀は、いなご豆24個の重さが取引単位として用いられ、金合金の場合は24分のいくつが金で、残りが他の金属であるという表し方をしたと考えられます。これが現在の品位を表す方法に繋がってきました。 ※1カラットの4分の1の単位で0.25ct。いなご豆と同様に穀物(麦らしい)が1グレーンとして用いられる。

    いなご豆の2つの使い方が、金の品位のカラットと宝石の重さのカラットのそれぞれに繋がりました。ですから、同じ泉から湧き出したつめたい水と、暖めた湯のように、本質は同じことといえます。

  • カラーゴールド・カラットゴールド
    -カラーゴールド、カラットゴールドという言葉を聞きますが同じですか?-

    2つの言葉を良くご存知ですね。金独特の不思議な魅力、性質を別々の観点から見て表現した言葉と思います。
    カラーゴールドは、割り金によって色々な美しい色調の金合金が生まれますが、それらの美しさ、
    色調のはなやかさを強調するときの表現でしょう。カラットゴールドは、割り金の材質と量によって、
    さまざまな性質と品位の金合金が作り出せますが、それらの用途の多様さ、加工性の高さなどを強調するときの表現でしょう。
    この2つの金の特徴は、他の貴金属ではあまり用いることはありません。千変万化の金は、
    舞台の上で華やかな衣裳をいろいろ見せて観客を魅了する、まさにヒロインやマドンナのようですね。

  • ホワイトゴールド
    -ホワイトゴールドって、どのような金ですか。-

    今、人気のホワイトゴールドは、白色系の金合金で、日本語では白色金といいます。(白金はプラチナのことです。)つまり、地金の色が白い金合金であって、中身が黄色みでめっきによって白くしたものは、ホワイトゴールドとよべません。

    (社)日本ジュエリー協会では、世界的にも当然のこととされるこれらのことを、平成16年10月に業界に向けてホワイトゴールドの定義(*)としてわざわざ発表しました。それは、パラジウム相場の暴騰、ニッケル含有金属への過剰な解釈によって、これらの重要な漂白材(白くするための金属)(*)を用いることなく、黄色みの強い偽ホワイトゴールド(めっきされている)が市場に登場したためです。
    ※ホワイトゴールドの定義は当協会発行の「ジュエリー用語辞典」P62を参照。
    ※漂白剤には主にパラジウム、ニッケルを用いる。ホワイトゴールド用には、広くは銀、鉄、コバルトも含む。

    一時、この黄色みのある金合金製品が増え、めっきが剥げて黄色くなったという苦情がたくさん寄せられました。また、販売店では、ホワイトゴールドとは、黄色みのある金合金だという誤った解釈をしていたところもあるようです。(社)日本ジュエリー協会の発表以後、このようなトラブルは減っていますが、今後とも製造、販売会社に指導を続けてまいります。

    ホワイトゴールドは、白色といっても陶器のような白さではありません。(社)日本ジュエリー協会では、ロジウムめっきの白さを基準としたホワイトゴールドの色の限度(⊿E14)(*)を定め、業界に提示しています。
    ※⊿数値とは、合金の色を色差計のLab方式で計測し、示された三つの数値。

  • 銀製品の変色
    -銀製品が変色しました。元に戻したいのですが -

    化学的変化が少なく錆びないのが貴金属の特徴の一つですが、例外的に銀は硫黄や空気中の硫化水素と化合して表面が黒く変化します。これを硫化といい、他の金属にない特徴です。また、塩素と化合し塩化銀となり、同様に黒くなります。これはフィルム写真の原理ですからご存知の方も多いと思います。

    お手持ちの銀製品の変色をもどす(還元)には、市販の脱硫液を用います。その時は銀色に戻りますが、
    同じ取扱いをしていますと同じことが繰返えされます。お料理に使う重曹とアルミ箔を利用する方法があります。

    また意外な話ですが、古くなった牛乳を使う牛乳還元法があります。牛乳につけて布で磨きます。
    牛乳の種類にもよりますが、試してみるのも面白そうですね。硫化防止には市販の硫化防止液に漬けたり、
    硫化防止パック、硫化防止シールなどで密封して硫化を防ぐ方法があります。

    が、これらの市販の製品も完全ではありません。ビニール袋やラップは空気を遮断すると思いがちですが酸素などは透過します。
    また、硫化の大敵は、温泉地、硫黄入りの入浴剤、硫黄の入った化粧品(美白剤や軟質剤として多く用いられている)、
    輪ゴムなど身近にもたくさんあります。

    やっかいな銀のこの性質を利用し、銀の指輪やペンダントを黒と白で立体的に見せる古美仕上げがあります。
    落ち着いた立体感で好む方も多くいます。

  • ピンクゴールドのめっきがはげた
    -シルバーにピンクゴールドのめっきをした指輪が剥げてきました。そんなに早く剥げるのでしょうか。 -

    めっきが剥げてきたとはショックですね。
    ジュエリー(*)、アクセサリーは毎日使っていただいていますから、実は大変過酷な負担を与えているわけです。
    それに耐えるように作られていますが、特にお求め安い価格帯のものはコスト的にも限界があるのが製造現場の偽らざる声です。
    ※JJAの定義では、アクセサリー(装身具)のうち、素材に貴金属、宝石を用いて製作された装飾品をジュエリーという。

    めっきには耐久性のあるもの、色調を重視するもの、また下地や密着性などいろいろ技術的な問題を多く持っています。
    高度な技術とコストを要するピンクゴールドめっきは、どちらかといえば色調を重視しためっきで、
    一般に用いるロジウムめっきと比べ、耐久性に劣る点は否めません。

    めっきが剥げた指輪は、お店に相談して、再度ピンクゴールドめっきをしてもらうか、
    耐久性の良いロジウムめっきとか金めっきに変えるのも選択の一つですね。

  • チェーンが切れた
    <1>3年ほど使っているホワイトゴールドのネックレスが切れたので、修理してもらいましたが、また切れました。サービス期間がありますか。
    <2>K18のボールチェーンが切れました。強度に基準があるのでしょうか。
    <3>ペンダントと一緒に買ったネックレスが切れましたが、修理が出来ないといわれました。修理が出来ないということがありますか。

    ネックチェーン(チェーンのネックレス)は、デザイン、太さ、長さに多くの種類があります。
    また、ネックチェーンはジュエリーの中でも指輪と同じように、大変過酷に使われています。

    <1>
    お話を伺うとご愛用いただいているチェーンは流行の細いものですね。長く使用していますとチェーンはかん同士の接触部分が摩擦によって磨耗して糸のようになり、最後は切れてしまいます。一箇所を修理しても、次々と同じことが繰返されます。
    長く可愛がって頂いたのですが、どうやらネックレスとして役目を終えたかもしれませんね。
    こんなになるまで大事に使って頂いてありがとうございました。
    ジュエリーの保証にはいくつもの要素がありますが、金具部分の耐久性などの保証期間については特別の基準はありません。
    なお、古くなったり不要の貴金属はお店によっては、地金として相場価格で買い取るか、
    商品お買い上げのときに下取りをしてくれますので、お尋ね下さい。

    <2>
    ボールチェーンは両先端が丸玉の短い棒を空洞のボールで包み込み、それを連続的に繰返す構造で、ろう付はされていません。
    従って、他のデザインチェーンよりひっぱり強度は劣ります。
    工場では他のデザイン鎖同様ひっぱり強度のテストを行なっていますが、この基準はそれぞれの工場が自主基準としています。
    また、外国製品も多く、鎖の本場のイタリアや最近は東南アジア製も増えています。それぞれ別の基準で製造されていますので、
    同じ太さでも強度のばらつきがあると想定できます。

    <3>
    そのネックチェーンの修理が出来ない理由が分かりませんが、空洞のチェーン、ヘリンボーンなどロールつぶしのチェーンなどは、
    たしかに通常の修理では出来ないか、修理跡が残るものがあります。

  • 指輪の石が落ちた
    <1>外国の有名ブランドの中石1個のPt950の指輪で、ベゼルセッティングという石留めの0.2ctのダイヤモンドが落ちました。
    たまたまダイヤモンドは部屋の中でみつけましたが、有名ブランドでもこのようなことがあるのでしょうか。
    <2>外出の時しか使わないのですが、有名ブランドのPt950のダイヤモンドのリングをつけてコンサートに車を運転して出かけました。
    会場で気が付いたら、リングがゆがんで両端のダイヤモンドが取れてなくなっていました。リングはそんなに簡単にゆがむのでしょうか。
    <3>結婚指輪を5年前にリフォームで0.25ctのダイヤモンドを2本爪でとめたプラチナリングに作り変えました。
    使用中に枠と爪がゆがんできてダイヤモンドが落ちてしまいました。作り方が悪いと思うのですが。
    <4>7年前に大手のチェーン店で買ったK18のサファイアリングですが、脇のメレダイヤモンドが1個落ちているのに気が付きました。
    お店では爪は磨耗するので1年ごとに確認して欲しいといわれました。それから半年後にまた1個落ちました。修理にはお金がかかると言われましたが、どうも納得できません。
    <5>大手の通信販売会社から、硬質純プラチナ製でダイヤモンドが5個一列に並んだリングを買いました。半年もたたないのですが、真ん中のダイヤモンドが落ちてしまい、ダイヤモンドが留まっている長い爪も変形しています。直してもらったのですが、このあと大丈夫でしょうか。

    大事なダイヤモンドが外れた、落ちたというクレームがたくさん寄せられています。その上、その原因と保障について、販売店と見解が分かれることが多く、相談をされる私たちも頭が痛い問題です。 この項の回答は、原因の見方など回答者の個人的な見解であることを承知して下さい。

    <1>
    ベゼルセッティングは日本では覆輪留めとか伏せこみと呼び、石の回りのフリンジ(板壁)を石側に押し込んで留めます。石がきれいに見えますが、石の回り全体にかぶさるので石が小さく見えます。それを防ぐために、爪に当たるフリンジ(爪)を出来るだけ短くします。
    このリングはそのぎりぎりの限界まで爪を短くしてありました。また、ダイヤモンドの直径と穴の大きさは原型の設計上ぴったりだそうですが、たまたまこのダイヤモンドは直径が0.1mmほど小さいものでした。このような原因が重なり、使用中にダイヤモンドが落ちたと考えます。

    有名ブランドでもこのようなことが起こりますが、この件でブランドメーカーさんと直接お話しをする機会を得て、リングの原型の精密さ、ダイヤモンドの管理など、さすがに世界のブランドであると痛感しました。

    <2>
    海外のプラチナ製品は950‰(*)が標準です。プラチナ自体も割り金に用いるパラジウムも軟らかいため、Pt950の指輪はK18などに比べ大変変形しやすいといえます。 日常の使用では指輪には外力がかからないと考えがちですが、指に嵌めて使用していること自体が大変過酷な負担を与えています。何でもないと思いがちなことでも外力がかかっています。 このリングはコンサートにお出かけのときの車のハンドル操作の外力がかかり、変形したと推測します。
    ※‰はパーミルという平分率の表示記号。

    このようにプラチナのリングは変形するものだと心得て、ご使用していただけるようお願いいたします。
    なお、指輪の変形の要因の一つに、指輪のサイズと指の太さに遊びが大きい(サイズが合っていない)と変形しやすいとの見解があります。

    <3>
    まず、前のお答えで申し上げたとおり、プラチナは軟らかく変形するものと思って下さい。
    0.25ctのダイヤモンドは直径4.5mmくらいです。この大きさを2本の爪で留めるには、爪をかなり大きくしておかないと、石がずれたり落ちたりする危険があります。デザインを重視すると、ついこのことを忘れがちになります。
    このリングは5年も過酷な使用に耐え楽しんでいただけたのですが、最後に石が落ちたのは残念です。石が落ちる前に少しずつ変形が始まっていたと思われますので、いつも気をつけていただければ石落ちは防げたかもしれません。

    <4>
    プラチナは変形すると申し上げました。またK18くらいの硬さの金属は容易に磨り減ってきます。
    このリングのメレダイヤモンド(*)の石留めは、彫留め(*)か爪留めか判りませんが、いずれにしてもその爪は1mmにも満たない小さなものです。長年の使用で磨り減ったことが推測されます。 長く可愛がって頂いた指輪ですから、ときどきお店でよく点検してもらい、もし爪に異常がみつみつかったら急ぎ補修してください。
    しかし、一度修理してわずか半年後にまた石落ちがあったのなら、その時のお店のチェックが甘かったかもしれません。その事情をお話になり、よく相談して下さい。
    ※メレダイヤモンドとは、通常0.1ct以下の小粒ダイヤモンド。
    ※彫留めとは、座金の穴の周りを彫り起こして爪とし、穴に石を留める方法。

    <5>
    このリングは回答者も拝見しました。結論を申し上げればこの素材に問題がありました。販売会社に聞きましたら、新しく開発された硬質純プラチナを用い、デザインから企画した商品とのことでした。硬質純プラチナという地金は、例えばタングステン(*)とかイリジウム(*)を微量に添加し、純プラチナの2倍とか3倍に硬くした素材です。しかし、純プラチナがもともと軟らかいものですから、いくら3倍硬くなったといってもK18の硬さにはるかに及びません。それに、製品加工中に熱を加えるとたちまち軟らかくなるものが多いのです。販売会社はその点の確認が不十分なまま、硬いという前提で爪の形をデザインしました。やはり硬さが足らず爪が開いてダイヤモンドが落ちてしまいました。販売会社の担当者は、お客様には保障したそうですが、この素材を用いた商品開発は変形に耐えるデザインに限定したいと本音を打ち明けてくれました。
    お客様には、常に気をつけて少しでも変形したら修理されるようにとアドバイスしました。
    ※タングステンは、灰色の極めて硬い金属。
    ※イリジウムは、白金族の一種で重白金に属す。割金として合金すると硬さを増す。

  • お店の指輪のサイズは何番?
    -お店で売っているリングのサイズは普通は何番ですか。私がリングを買う時はいつも8番に直してもらいますが、 時間もかかるし余計なことをさせているようで気になります。8番では作っていないのでしょうか-

    お心遣い、ありがとうございます。
    ジュエリーは心の豊かさを求めるものですが、同じように種類もデザインも大変豊富です。種類が多いということは、
    一つのデザインを大量に作るということのない典型的な多品種少量生産です。 従ってメーカーは一つのリングは一つのサイズ、
    つまり、最も多いサイズ(最多サイズ)といわれる11番を目安に生産するのが普通です。
    最多サイズの方はラッキーと叫んでしまいますね。それ以外の方は、サイズ直しのお時間を頂くことになりますのでお許し下さい。
    もっとも最多サイズ以外の指輪もあります。例えばデザイン的に若い女性におすすめの指輪はちょっと小さめ、
    指輪の腰や肩に厚みがありサイズ直しの困難なデザイン指輪はご注文後に合わせて作ることもあります。

  • ヨーロッパのリングサイズ
    -父がイタリアに出張に行きます。お土産のリングが楽しみですが、私のサイズは10番ですが、 イタリアで日本のリングサイズは分かりますか。-

    リングサイズのお話は、ちょっと理屈っぽくなりますが、お許し下さい。
    日本ではリングサイズの規格は2種類があります。一つは、従来から国内で用いられているサイズ規格で、ジャパンカスタムサイズ(JCS)とよんでいます。もう一つは、1998年(平成10年)に発表された、JIS規格サイズで、リングの内周をミリメートルで表します。
    このサイズ規格は、1986年に制定されたISO8653(*)に準拠した、国際的に共通のリングサイズ規格です。
    ※ISO8653とは、ISO(国際標準化機構)が定めたリングサイズ規格。

    ご質問者の10番はカスタムサイズですね。イタリアでも大きなお店では日本カスタムサイズを承知していると思いますが、
    でも国際的に通用するISO規格、すなわちJIS規格に換算して、そのサイズをお父様に教えて下されば間違いがないでしょう。
    特に、最近は指輪の肩部分にたくさんのメレ石が入ったデザインが流行っていますので、このデザインは日本に持ち帰ってからのサイズ直しは難しいですから、ジュエリーの本場のイタリアでしっかりサイズにあったものをお求め頂くことが大切と思います。

    日本カスタムサイズの10番は、換算しますとJIS規格では50号です。
    ヨーロッパのほとんどの国はISO規格か、またはその数値から40を差引いたヨーロッパサイズを採用しています。
    結局日本のカスタムサイズ10番は、ヨーロッパサイズでも偶然同じ10号となります。しかし、それぞれ10であっても、ぴったり一緒ではありません。正確に言えば、日本のカスタムサイズの10番は指輪の内周50.265mmで、ヨーロッパサイズの10号は、同じく50mmです。

    ちなみに、イギリスはISO規格に準拠して1987年に改訂した、アルファベットを用いたスタンダード6820規格(*99)を採用しています。この規格は、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどでも用いられています。
    お父さんのお帰りが待ち遠しいですね。

  • K18の変色
    <1>K18のブローチを久しぶりに使おうとしたら、変色していました。どうしてですか。きれいにすることが出来ますか。
    <2>しまっていたプラチナとK18のコンビの指輪を出したら、金の部分が変色していました。磨いたら、くもってしまいました。

    純金は化学的に安定していますので、酸化や変色もありません。
    しかし、K18など金合金は、金と銀や銅の元素が混ざり合っていますので、表面の銀は硫化で黒くなり、銅は酸化で赤くなります。
    これが嫌な変色の原因です。
    初期の変色は柔らかい布でこすれば取れますが、布が届かないところ、変色が激しい場合はちょっとてこずりますね。
    表面がくもったとのご質問は、用いた布が粗い目のものか、何かの研磨剤をつけた可能性があります。でも、ご心配はいりません。
    その程度のくもりは磨けばきれいに戻ります。

    お店に再仕上げを依頼すれば、全面的に磨きなおして新品のようになって戻ってきます。
    その場合にご注意頂きたいことは、外側についている微小な傷も磨き直されますので、仕上がってきたジュエリーが使っていた状態と違って感じることがあります。勘違いから品物が違っているとお店とトラブルになることがままありますので、事前によく確認をしてください。
    簡易的な方法では、お店によってはイオン式超音波洗浄器(*)で洗浄サービスを行なっているところがありますので利用して下さい。
    この洗浄器は電解研磨を利用し、表面を一肌取り除きながら超音波洗浄しますので、変色した肌は金の色になります。ただ、あくまで簡易的な方法と承知してください。 このイオン式超音波洗浄器は、めがね店などでめがねの洗浄サービスを行なっている超音波洗浄器とは異なります。
    ※イオン式超音波洗器とは、通常の超音波洗浄器に電解の原理を加えた洗浄器。表面の酸化被膜を取る効果がある。

  • スターリングシルバーの変色
    -万博会場のオーストラリア館で、スターリングシルバーのカフスを買いました。こすった らはげて、違う色がでてきました。 本当にスターリングシルバーでしょうか。-

    スターリング(Sterling)は、銀が925‰、銅が75‰の銀合金です。

    イギリスの法定品位であり、一定の熱処理をすると、時間経過とともに硬さを増す時効硬化という性質が最も高い銀合金なので、
    耐久性が求められる銀食器や、またジュエリーにも多く使われています。 Sterlingや、925と打刻され、
    この記号だけで材質や品位を示す唯一の貴金属です。
    カフスやタイ止めは寄せ合わせる部品が多く、どの部分にSterlingと打刻されているかで、部分部分の材質が示されます。
    日本の商習慣では、カフスの脚に刻印がある場合は本体も脚も全てスターリングです。本体に刻印されていれば、
    本体のみがスターリングで、脚は真鍮か洋白(*)製となります。
    オーストラリアの商習慣が日本と同じであれば、そのカフスの刻印の位置が本体で、
    こすった箇所が脚であれば脚は真鍮の可能性があります。
    もし回答者の推測が異なっていれば、あらためて調べてみなければなりません。
    ※洋白とは、ニッケルと亜鉛の銅合金。銀に似た色調や加工性のよさから、銀の代用品として使われる。洋銀ともいう。

  • シルバーリングのひび割れ
    -デパートでシルバーのリングを買い、サイズを25番に直してもらいました。すぐにひび割れしたので修理してもらいましたが、 また2ヶ月ほどでひびが入りました。サイズ直しには地金を足すことがあるのですか。-

    新しい世代のファッションとしてメンズリングをご愛用いただきありがとうございます。でも問題が多くて申し訳ありません。
    サイズ直しは、一旦切断した腕部分を開き、その間に大きくする長さの地金を挟んでろう付します。その後、
    リングの形にやすりがけし成型します。リングの元のサイズが判りませんが、25番にするには相当の地金を足したと思われます。

    銀は金やプラチナに比べて安いので、それなりに手間も簡単なのだと思われがちですが、実は金やプラチナに比べても大変扱いにくい地金なのです。一番の原因は熱伝導率がずばぬけて高く、ろう付作業では熱が逃げてろうが溶けにくいということがあります。
    そのくせ、熱をさらに加えると本体が溶けてしまいます。このリング自体が大きいので、ろう付作業には相当の技術が必要です。

    ひび割れというのは、その足した部分と元の部分とのろう付箇所でしょうか。そうであるなら、ろう付作業が完全でなかった可能性があります。2度目も同じ原因です。販売員の説明が足りなかったと思いますが、銀のリングのサイズ直しは難しく、お店によってはお断りしています。また最初からサイズをいくつか用意し、合うものだけでお買い上げいただいている店も多くあります。

    今後、もし新しくリングをお求め頂くことがあれば、気に入ったデザインが国内生産品であれば25番で新しく注文されることが問題が起こさないと思います。

  • 貴金属と有害金属
    -貴金属の地金にはニッケルが入っていますか。また、カドミウムとか鉛とか問題になっている金属はどうですか。 -

    ニッケルアレルギー、鉛被害、カドミウム被害と、気になることがたくさんありますね。
    この問題は、このホームページの「金属アレルギー」で詳しく説明していますのでご覧下さい。

  • めっきと金張り
    -ジュエリーにはめっきがしてありますか。また金めっきと金張りは同じ意味ですか。-

    貴金属のうち、カラーゴールドは色調の美しさを強調するのですから、基本的にめっきはしません。ただし、
    ホワイトゴールドはネックチェーンなど多くにロジウムめっき(*)がされています。
    ※ロジウムめっきとは、表面が非常に硬く、耐磨耗性や耐蝕性に優れている。

    最近は、金にルテニウムめっきの黒めっきにも人気があります。
    プラチナも基本的にはめっきをしませんが、ダイヤモンドを留めたリングやペンダントは、ダイヤモンドの輝きを引き出すために、
    ロジウムめっきがされていることがあります。 銀は黒く硫化しますので、ほとんどの製品にロジウムめっきや金めっきがされています。また、硫化を利用した古美仕上げのほか、パラジウムめっき、プラチナめっき(*)、ピンクゴールドめっきも用いられていますが、これらのめっきはロジウムめっきに比べて耐久性に劣ります。
    ※プラチナめっきは、ロジウムめっきよりも白色度が落ち、むしろ装飾用よりも工業用に多用される。

    特殊なものに、水銀と金の溶液を用いる水銀アマルガム法というめっきが、ジュエリーや金銀器で用いられています。これは、東洋、西洋とも古来より行なわれているものです。

    金張りは金箔や金の板を機械的に台地金に張り付けた材料です。バッヂやブランド品のボールペン外装などに用いています。一般には余り知られていませんが、コンピュータや携帯電話の重要な配線のポイントには金張りの接点が使われています。
    めっきの表示には、金めっきはGP、ロジウムめっきはRhPの記号を用いますが、全てに表示されているわけではありません。
    金張りは、GFや、RGの記号が用いられています。

  • サイズ直しの番違い
    -リングを買ってサイズ直しを16番で依頼しました。仕上がったリングを受け取りに行ったら15番でした。 リングには大きさの限界があるのですか。-

    せっかく上がってきたリングが、サイズ違いとはがっかりですね。

    原因はいくつか考えられます。ご推察のように、リングはデザインによってサイズ直しの限界があります。
    このリングがそのようなデザインであったら、販売店で気が付かなかったのは手落ちですね。
    次は、単純に職人さんかお店の人が間違えた可能性です。問題外です。三つめは、お客様が計ったサイズゲージと、
    職人さんが作業に用いているサイズゲージの目盛が異なっていた可能性です。
    どちらか、あるいは両方とも狂っているかもしれません。
    いわゆるサイズ棒は、アルミニウムや合成樹脂で作られていますが、製造時の精度や長年使用による磨耗で、
    目盛が狂ってくることがあります。また職人さんが使うサイズ棒は鉄製の芯金を用いますので、同様に磨耗の心配があります。
    昭和40年代まではサイズ棒の精度も粗かったのですが、最近のものはかなり精密です。
    お客様も1セットお持ちになることも楽しいですよ。ちなみに、サイズ棒もフィンガーサイズゲージも、
    2~3千円程度で大手のホビー店で販売しています。

  • イヤリングで顔が黒くなった
    -外国製のタンブリングタイプのK18のイヤリングを使用していたら、イヤリングがあたる顔の部分が黒くなりました。 イヤリングは変色していませんが、どうしてでしょうか。体に害はありませんか。 -

    イヤリングの動きって魅力的ですね。

    イヤリングのタンブリングが当たるお顔の部分が黒くなった原因は、お使いになっている化粧品の成分の中の硫黄とK18の成分の銀や銅が反応を起こしたのではないかと推測できます。特に銀は硫黄とすばやく反応し、硫化銀となって黒変します。

    2001年4月から、薬事法で化粧品には全成分を表示しなければならないとなっています。
    お使いの化粧品の箱に記載の成分表で硫黄が含まれているかご確認下さい。
    資生堂のホームページの中の成分辞書は、硫黄について次のように記載しています。
    【イオウ 水に溶けない結晶性の粉末です。角質を柔らかくし、古い角質を除去する作用とともに、抗菌作用があります。
    おもにアクネケア製品に使われています。】
    http://www.shiseido.co.jp/products/seibun/dict3.asp?id=0000002491
    国立医薬品食品衛生研究所の銀及び銀化合物についてのレポートには、「硫化銀のような毒性の弱い銀化合物は、
    必ずしも有害作用に繋がらない。」としています。
    もし原因が硫化であれば、お顔の黒ずみはご心配ないと思います。しかし、念のため皮膚科でお尋ねいただくことが安心です。

  • 刻印と留め金具
    -K10のゲルマニウム入りのネックレスを買いました。留め金具部分が変色してきたのでメーカーに問い合わせたら、 真鍮に金めっきしてあるとのことでした。刻印があるのだから、全体がK10ではないのですか。-

    刻印は貴金属の材質、品位を示す大変重要な保証の表明です。

    通常貴金属製品は一つの刻印の場合、全体がその貴金属であることを意味しています。
    ただし、例外として機能上貴金属以外の素材を用いる場合は認められています。
    例えば、ネックレスの引輪の中のステンレス鋼製のスプリング、カフスの脚の回転金具の板ばねなどです。

    ご指摘のネックレスの場合は、その例外には該当しませんので、この製品の表示は正しくありません。
    なお、例えばK18とPt900の2種の貴金属のコンビ製品にはそれぞれの部位にそれぞれの刻印を打ちます。
    K18の部分に刻印が不可能の場合には、プラチナの部分にPt900/K18と表示します。
    さらに、連続して打つスペースが取れない場合は、別々にPt900と/K18と表示します。
    正式にはこのように/を入れますが、/を省略している場合があります。

  • 血液がサラサラになる?
    -ホワイトゴールドの指輪に、「血液がサラサラになる」とモニターを見せながら説明されて買わされました。 ホワイトゴールドにそのような効果があるのでしょうか。5回払いのローンですが、解約したいと思います。 また、お米を研いだだけで表面が剥げてきました。本当にホワイトゴールドなのでしょうか。-

    思い切った買い物をされましたね。この種の販売方法は問題が多いですね。

    その指輪にホワイトゴールドの刻印(例えば、K18WG)がありますか。表面が剥げてきたというのは、
    めっきがされていたのでしょうか。
    ホワイトゴールドは白色の金合金です。説明のように血液がサラサラになるという効能はありません。
    医薬品的な効能を謳うと、薬事法違反になります。言葉だけでなくモニターまで存在しているのであれば、
    契約日にかかわらず解約の条件に当たると思いますので、販売店と交渉されることをおすすめします。

  • 造幣局の検定マーク
    -造幣局では貴金属の検定マークをつけていますが、私たちが品物を持っていって検定マークをつけてもらうことができますか。 また、日本ジュエリー協会では検査はしていませんか。-

    回答は造幣局がされるのが本筋ですが、判っているだけでもお答えします。

    品位とか分析とか、難しい用語が出てきますが、お許し下さい。
    造幣局のように公的な機関が行なう品位証明をホールマークといいます。現在判っている範囲では、国の機関が品位証明を行なっているのは日本とイギリスだけで、他の国は業者が証明しています。ただし、イギリスは強制、日本は任意です。
    造幣局の検定は、登録された業者が製品を持ち込み、分析試験をして合格した製品に刻印が打たれます。
    従って、一般の方の受付はしていません。

    また別に、貴金属の品位検査や鉱物試験で分析検査をしています。これは完全な破壊検査なので、
    持ち込んだ品物はつぶして試料を採取します。この試験は一般の方も受け付けています。
    詳しくは造幣局にお問い合わせ下さい。 http://www.mint.go.jp/

    なお、造幣局の検定は貴金属の品位についての証明なのですが、検定マークがあたかも製品全体の保証であるように錯覚させる表現の広告をみかけることがあります。造幣局でも厳重に注意していますが、気をつけて下さい。

    もう一つのご質問の、(社)日本ジュエリー協会では、貴金属の分析試験は行なっていません。
    もし、分析試験をご希望の場合は業者をご紹介いたします。

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